「2021年ブレイク芸人ランキング」(オリコンニュース)で堂々の首位に選出されたのが“もう中”こと、もう中学生(38)だ。2010年頃に最初のブレイクを果たし、『爆笑レッドカーペット』(フジ系)を中心にテレビに多数出演。その後は一時テレビから遠ざかったが、20年、有吉弘行のラジオに出たことをきっかけに再ブレイク。『有吉の壁』(日テレ系)や『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレ朝系)などにたびたび出演し、昨年10月には冠番組『もう中学生のおグッズ!』(テレ朝系)もスタートした。
だが、彼のネタの中核をなす、段ボールなどを加工した自作小道具に関して、弁護士を交えたトラブルに発展していることが「週刊文春」の取材でわかった。
「今まで、もう中さんの小道具を作ってきたのは私です。いわばゴーストライター的な立場でした。制作者を明らかにしてくださいと何度もお願いしたのに……」
こう告発するのは芸人のツクロークン(48)だ。もう中学生より10歳年長だが、吉本では6年後輩にあたる。
ツクロークンは愛知教育大学で美術を専攻。その腕を活かし、14年頃からもう中学生の小道具制作を請け負うことになった。だが、もう中学生はツクロークンに対し、制作費は払ったが「作っているのは自分だと言わないでほしい」と“口止め”していたという。
「制作費は最高で、材料費などを込みで3点5万円になりました。が、業者に外注すると1点10万円くらいかかることもあるので、それに比べれば格安です。でも、もう中さんは『いつか割に合うお仕事を引っ張って来るから』と。それならばと思い、作り続けてきました」(ツクロークン)
だが「工作」を芸人としての柱にしたいと考えていたツクロークンは、自らが作った小道具が“もう中学生の作品”として世に受け入れられている状況に、徐々に違和感を抱く。20年2月にはもう中学生が「(地元の)長野で個展を開く」とツクロークンに相談。新たに小道具を制作する必要があったので、ツクロークンは「スタッフの1人としてクレジットを入れてほしい」と頼んだ。だが、もう中学生の答えは「それはできない」。ツクロークンは、このままだと自分の存在がなかったことになってしまう、と怖くなったという。
21年2月、ライブのために「跳び箱」の制作を依頼されたが、そこでもクレジット明示を拒否された。
「その頃には私が自分のネタのために作るものについて『もう中さんの二番煎じだよね?』と言われるようになっていたんです。その状況に耐えられなくなり、名前を出すように強く抗議しました」(同前)
その結果、もう中学生はライブ後、ツイッターで初めて跳び箱がツクロークンの作だと明かした。しかしそれ以外の、これまでツクロークンが作った約70点には言及しないままだった。以降、もう中学生とツクロークンの“協力関係”は切れた。
現在、弁護士を通じ、もう中学生に、約70点の「制作者を明かす」よう通知しているツクロークン。もう中学生の側も、対応を弁護士に依頼している。吉本興業は「週刊文春」の取材に対し、以下のように回答した。
「弊社所属のもう中学生の小道具は、一部を外部の制作会社や個人に制作発注しておりますが、ほぼ自作によるものです。本件については、現在、双方の弁護士を介して協議中であり、所属芸人、タレント、及びコンテンツ制作の全てにおける制作過程については回答を差し控えます」
もう中学生がツクロークンに発注するにあたって書いた指示書、2人のやりとり、そしてもう中学生と記者の一問一答など、詳しくは1月12日(水)12時から配信中の「 週刊文春 電子版 」、及び1月13日(木)発売の「週刊文春」で、グラビア頁を交えて報じている。
Aさん
なんとなくお互いを利用する関係を続けてきたのが、うまくいかなくなったのだろう。
もう中学生は、制作について受注者に口外してほしくなければ、秘密保持契約を結ぶべきだった。受注者は口外しない(クレジットされない)という条件に不満があれば、受注すべきではなかった。
Bさん
もう中が再ブレイクしなかったら、今でも仲良くできていたのかもね。なんだかね。
でも話題からは逸れちゃうけど、もう中の再ブレイクはダンボール芸じゃないんだけどね。
Cさん
もう中が再ブレイクしなければ、訴えたりしなかったのでしょうね。権利を訴えるのは、相手にそれ相応の利益が生まれた時が多い。佐村河内さんの時の奴とダブるけど、今回のケースでゴーストがテレビに引っ張りだこになる可能性は低そうな気がします。最近の、もう中は、段ボール芸人と言う扱いより、大喜利や独特なレポート、感性を買われていると思いますので、仮にゴーストであって、小道具制作をしなくなっても影響は少ない気がします。ただ、文春が取り上げるくらいの立ち位置になったのだと驚きはします。
Dさん
この記事じゃ何も判断できないですね。
制作者の方がアイデアを出して制作したとは書いておらず、
アイデアがもう中学生によるものなのであれば、ゴーストとは言えないですね。
ただの下請けの実作者。イメージ通りに作っただけ。となりますが、その点が微妙。
まあ、求めているのもクレジットだから、相応かもしれない。
Eさん
これに関してはアイディアをどちらが出したかが大きいような。
時系列からして少なくとも最初はもう中が作ってたわけだし。
Fさん
ちゃんと対価が支払われている。
しかも指示書がありアイディアはもう中学生。
何も悪いことはない。
Gさん
仕事を貰っていた下請けの売れない芸人が、
今まで喰わせて貰ってた恩を忘れて
自分の功績を過大評価しちゃったという話。
芸人でも作家がネタを書いてる例は多いし、
マジシャンもトリックは別人が考えてる。
漫画家も編集者が筋を考えたりアシが絵を描いたりする。
そういう名も無い裏方さんが力を付けて独り立ちするのなら良いが
恩人を売名行為に使うというのはなぁ。
Hさん
ネタの小道具を誰が作ろうがネタには一切問題ないと思うけどね。お金を払ってないとかは無かったわけだし。これでダンボール芸やりにくくなったらお互い損じゃないのかな。
そのうち陣内さんのビデオ芸の映像作ってるの私なんですって出てきたりするのかな。
Iさん
自分の技術や才能を安売りしてはいけないと思うし、お笑い芸人なら他人のネタ作りに協力するより自分のネタを磨く方が良かったんじゃないかと思う。
Jさん
もう中さんからの指示書を見ましたが、ラフデザインも具体的サイズも希望納期も指値?見積もり?も入っていて、ツクロークンという方はブレーンというより完全に小道具制作の外注先かと思いました。
企業でもありそうな話で(c)入れてという会社もあるが、知的財産レベルじゃないと入れないし、強く主張するなら取引しないかな。
名前出して貰えないのが嫌なら、ツクロークンさんも受けなければ良いだけでは?
やや、ツクロークンさんの売名行為に感じます。
売れると周りの環境がよくも悪くも変わる…いい事例です。